先生の想い
はじめまして。当教室講師の加藤大貴です。
よく、ヴァイオリンの先生ですと言うと、
「両親が音楽をやっていたの?」とか
「3歳とか小さい頃からやってるの?」と
聞かれるのですが、
実は、どちらも違います。
私がヴァイオリンに初めて出会ったのは小学4年生のころでした。
当時通っていた小学校に合奏部があり、たまたま友達に誘われて入部したのがきっかけでした。
それまでは音楽よりは、スポーツや動物図鑑を読む方が好きな子供でした。
ピアノやバイオリンを習ってる子は当時は女の子のイメージが強かったです。
しかし、いざバイオリンを始めてみると、出来ないことが毎日の練習でどんどん出来るようになることが楽しくて仕方がなく、次第にのめり込んでいきました。
始めて半年後に地元のジュニアオーケストラに入団し、同時に2つのオーケストラで活動することになりました。
その後小学校6年の時に本格的にヴァイオリンを習うことになり、
音大に行こうと決意しました。
中学でも合奏部に所属し、2,3年生の時に部長を務め、
コンクールで全国2位になることが出来ました。
高校は地元の進学校に進み、勉強と音楽の両立が大変でしたが、
月に2回、福島から東京に、音大で教えていらっしゃる先生に習いに行く日々が続きました。
しかし、高3で地元のオーケストラを辞め、「受験の音楽」を強く意識し始めてから、音楽があまり楽しくなくなってしまい、次第に演奏することが嫌になっていきました。
そこでヴァイオリン人生で初めての大きな挫折を経験したのです。
大学も何となく入学し、あまり音楽自体が楽しくないまま過ごしてしまいました。
しかし卒業したある日、あるオーケストラでイギリス人の指揮者と共演した時、とても楽しそうに音楽を演奏しているのを見て、小学校の自分を思い出しました。
それ以来、音楽の楽しさ、ヴァイオリンの楽しさを多くの方にお伝えしたいと強く思うようになりました。
何故ならヴァイオリンは楽しくなければ上手くなるのは難しいからです。
そして上手くなれば、また楽しくなるという好循環が生まれます。
ヴァイオリンは楽しんで情熱を持って、少しのコツさえ理解して練習すれば確実に上手くなります。
その少しのコツと音楽の面白さを講師として出来る限りお伝えすることが私の使命だと考えております。
2016.3.21 加藤 大貴