フルート初心者必見!最短で美しい音色を出すための練習法と上達のコツ
- Nakasuji Ritsu
- 22 時間前
- 読了時間: 6分

「フルートを吹いてみたいけれど、音が出るか不安…」
「スカスカした音しか出なくて挫折しそう…」
そんな悩みを抱えていませんか?
フルートは管楽器の中でも「最初の音を出すのが難しい」と言われる楽器の一つです。しかし、実は「正しい身体の使い方」と「効率的な練習ステップ」さえ知れば、誰でも透き通った美しい音を奏でることができます。
この記事では、フルート初心者が最短で上達するための心構えから、具体的な練習メニュー、おすすめの曲までを徹底解説します。 憧れのフルートライフを、ここから一緒に始めましょう!
「音が出ない」を「吹ける!」に変える!上達を加速させる3つのマインドセット

フルートの練習を始める前に、まずは上達を早めるためのマインドセットを整えましょう。
① 腹式呼吸は「寝る時と同じ」でOK!リラックスが美音の鍵
フルートに欠かせない「腹式呼吸」。
難しく考えがちですが、実は私たちが寝ている時の呼吸と同じです。肩の力を抜き、リラックスして深く息を吸うこと。この「脱力」こそが、良い音への第一歩です。
② 鏡は最高の先生!自分の姿を客観的にチェック
自分のアンブシュア(口の形)や姿勢は、自分では意外と分からないものです。
練習時は必ず鏡の前に立ち、姿勢が崩れていないか、唇の形が不自然になっていないかをチェックする習慣をつけましょう。
③ 最初は「音が出なくて当たり前」。空気が音に変わる瞬間を楽しもう
フルートは、頭部管(吹き口のある管)だけで音を出す練習から始まります。
最初は音が鳴らなくても当たり前。焦らずに、空気が音に変わる「ポイント」をじっくり探す時間を楽しみましょう。
正しい楽器の扱い方と疲れない構え方とは?

練習に入る前に、楽器を正しく扱うことが上達への近道です。
楽器の組み立て(取り扱い注意!)
フルートは非常に繊細な楽器です。キィ(ボタン部分)を強く握らないように注意しながら、以下の手順で組み立てます。
頭部管と胴部管を接続:吹き口(歌口:うたぐち)の中心と、胴部管のキィの中心が一直線になるように合わせます。
胴部管と足部管を接続:胴部管のキィの中心と、足部管のキィの軸が合うように調整します。
正しい姿勢と構え方
フルートは横に構える特殊な楽器です。不自然な姿勢は腰痛や上達の妨げになります。
足の位置:肩幅に開き、右足を少し後ろに引きます。
上半身:胸を張りすぎず、背筋を自然に伸ばします。
楽器の角度:床に対して平行よりも、少し(15度〜20度程度)下げるのが一般的です。
理想の音色への最短ルート!着実にレベルアップする練習法

具体的な練習メニューをステップ別に紹介します。
ステップ1:頭部管だけで音を出す
いきなり楽器を全部組み立てて吹くのではなく、まずは「頭部管だけ」で練習しましょう。
下唇を吹き口の穴の縁に軽く当てます。
「トゥ」という発音で、ロウソクの火を消すようなイメージで息を吹き込みます。
安定して音が鳴るようになったら、次は「手で管の端を塞ぐ・開ける」を繰り返し、音程の変化を楽しんでみましょう。
ステップ2:腹式呼吸とロングトーン
音が鳴るようになったら、最も重要な「ロングトーン」の練習です。
やり方:1つの音を、一定の音量・音程でできるだけ長く伸ばします。
ポイント:メトロノームを使い、4拍、8拍と目標を決めましょう。お腹からしっかり息を送り出す感覚を養います。
ステップ3:タンギング(舌の使い方)
音の出だしをはっきりさせるのが「タンギング」です。
舌の先で上の前歯の裏を軽く叩くイメージで「Tu-Tu-Tu」と発音します。
これができると、一音一音がクリアになり、リズム感のある演奏が可能になります。
練習メニュー | 推奨時間 | 効果 |
ロングトーン | 10分 | 音色の安定、呼吸法の習得 |
タンギング | 5分 | アーティキュレーションの向上 |
スケール(音階) | 10分 | 指の独立、運指の習得 |
練習が逆効果に?初心者が陥りやすいNG練習!

良かれと思ってやっている練習が、実は上達を妨げていることがあります。
NG:力みすぎた唇。解決策は「スイカの種」を飛ばすイメージで!
高い音を出そうとして唇を横に引きすぎたり、強く締めたりすると、音が細く硬くなってしまいます。
解決策:唇はリラックスさせ、息のスピードと方向(角度)で音をコントロールしましょう。「スイカの種を飛ばす」ようなイメージで、唇の真ん中に小さな穴を作るのが理想です。
NG:ガチガチの指先。解決策は「卵を持つような」優しいフォーム
難しいパッセージ(フレーズ)になると、指に力が入ってキィを叩きつけるように押さえてしまいがちです。
解決策:指は常にキィに軽く触れる程度にします。「卵を優しく持っている」ような丸みのあるフォームを意識しましょう。
一生の相棒に!正しいお手入れと保管のススメ

繊細なフルートを守るため、演奏後の「10分のお手入れ」を習慣にしましょう。
内側の水分を除去(スワブ通し) 掃除棒にガーゼを巻き、各管の水分を拭き取ります。水分が残るとキィの裏の「タンポ」が痛み、音漏れの原因になります。
ベタつき防止(ペーパー) キィがペタペタする場合は、クリーニングペーパーを挟んで軽く押さえます。挟んだまま引き抜くのは厳禁。優しく押さえて離すのが鉄則です。
表面の輝きを守る(クロス) 指紋や汗を放置すると黒ずんでしまいます。演奏後は専用のクロスで優しく拭き上げ、極端な温度変化のない場所で保管しましょう。
吹けたらかっこいい!達成感を味わえる「初心者向けおすすめ曲」

指使いがシンプルで、フルートらしい美しい旋律を楽しめる3曲を紹介します。
①アメイジング・グレイス
スローテンポで、ロングトーンの成果を出しやすい曲です。息の使い方を意識しながら吹くのに最適です。
②星に願いを(ディズニー)
跳躍(低い音から高い音への移動)の練習になります。誰もが知るメロディなので、楽しみながら練習できます。
③ジュピター(ホルスト)
豊かな中低音を響かせる練習になります。フルートの「包み込むような音色」を実感できる一曲です。
フルート上達への一番の近道とは?

フルートは、独自の構え方や吹き方があるため、最初についた「クセ」を後から直すのが非常に大変な楽器でもあります。
「音が上手く出ない」
「指使いが覚えられない」
「腹式呼吸ができているか不安」
そんな時は、一度プロの講師にチェックしてもらうことを強くおすすめします。自分では気づかない姿勢の崩れや唇の角度を少し修正するだけで、驚くほど音が変わる瞬間があります。
加藤音楽教室のフルートコースでは、お一人おひとりの骨格や呼吸の癖、手の大きさに合わせた完全オーダーメイドの指導を行っています。独学で遠回りをする前に、正しいステップで「理想の音色」を手に入れませんか?
あなたの息が、美しい音楽に変わる瞬間を。私たちと一緒にフルートライフを楽しみましょう!




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