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楽器が上達する練習とは




こんにちは。

東京都中野区の音楽教室、講師の加藤です。



今日は、楽器経験者向けのお話をします。




私は、練習とは


「自分の感じている違和感をなくすこと」


だと思っています。



楽器を演奏している時に演奏者が「違和感」を感じる原因は、音程や雑音、手の感覚、またいろいろな原因が複雑に絡み合っている場合もありますが、


とにかく「違和感」や「何か違う」「何か嫌」「気に入らない」「気持ち悪い」と感じたら、その場ですぐに立ち止まって「しっくりくるまで」練習すると、本当にあっという間に上手くなります。



大事なことなので、もう一度言います。


しっくりくる、馴染む


という感覚があると思いますが、


しっくりくるまで何回も何回も練習すると、あっと言う間に上手くなります。



他の言葉で言えば、


「納得がいくまで練習する」


ということです。






上達しない方によくアリがちなのは、


弾いていて違和感を感じているけど、感じなかったフリをして、先に進んでしまうことです。


曲全体を何回か通して弾いたら何となく練習した気になって、その日の練習を終えてしまう。




私はよく「練習」を「部屋の掃除」に例えるのですが、


例えば、

部屋にゴミが落ちているのに(違和感があるのに)気にしないフリを続けていると、本当に気にならなくなってきて、ゴミ屋敷になっても全く気にならなくなってしまいます。


でもキレイ好きな人は、少しのホコリ(違和感)を見ると違和感を感じて、すぐに掃除したくなります。

それを続けていると、本当にキレイな部屋になります。




楽器の練習も全く一緒で、


違和感を放置して何回も繰り返してしまうと、違和感がある状態に慣れてしまい、少しの違和感も気にならなくなってしまいます。


そうすると最終的には練習しても練習しても全く上手くならなくなります。






曲全体を通して(広く浅く)練習するよりも、


1日1小節でも良いので狭く深く、違和感を感じるところを自分の中で納得がいくまで何回も何回も練習する方が、実は圧倒的に上達します。




もちろん本番が近い場合は、曲全体を通す練習も必要なのですが、



本番まで時間がある場合には、

通し練習はほぼやらなくても良いと思います。


是非少しの違和感も見逃さず、納得がいくまで練習してみてください。






そんなことを言うと、


「違和感が多すぎて、1つ1つ練習してたら、1年経っても曲が終わりません!」


という声も聞こえて来そうですが、大丈夫です。


なぜかと言えば、



皆さん


1小節だけ練習したら、その1小節しか上手くならない


と思い込んでいますが、


実際には、その練習したパターンと言うのは、その曲の他の部分、また、違う曲の他の部分にも間違いなく使われているので、その1小節を練習したことによって、他の部分も必ず上手くなっています。



さらに、その練習したパターンができるようになって、他のテクニックができるようになることもあるので、別なパターンの部分も実は上手くなっています。







また、


「演奏していて違和感を感じないのですが、どうしたら良いですか?」という声もよくあります。


そう言う時は、レッスンで言われた事が、先生(プロ)があなたを見た時の「違和感」ですので、


その違和感を無くすように心がけてください。







よく先生から「部分練習をしなさい」と言われると思いますが、


「部分練習が良い」というのは結果論だと思います。



本当は


「違和感のあるところを、納得がいくまで練習したら結果的に部分練習にならざるを得ない」



というのが正解だと思います。






頑張りましょう^^





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